• 2015.04.26 Sunday
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海に行こうぜッ 前半
ヒュウガ、サク、ディスの三名が海に行ったオハナシ。

前編

◆OP

蝉が騒がしい。

木造の一軒家にそろった男三人。その中で、おずおずと挙手した一人に残る二人は視線をむけた。

「三人で海に行きたいな―…とか。」

紅茶も汗かく夏真っ盛り。久しぶりに遊びに来た二人に何をするか尋ねた所である。一瞬思巡するように視線をさまよわせ…

「……行くカ。」
「良いですね。」

白い髪をかきあげ即決した家主ディスに頷くのはサク
仲間の快諾に大喜びしたヒュウガに乗り
海遊び作戦は決行された。

◆海と言えばっ

潮の匂いを連れた風が吹き抜け、規則的なリズムが三人を出迎える。突き抜けるような青空は絶好の海水浴日和となった。

「……コレが波カ。」

ぼそりと呟いた白髪褐色肌の獣に靡く髪を押さえてサクは意外そうに首を傾げる

「海は初めてなんですか?」
「実はナ。」
「……初体験っ?」
「優しくシてネ★」
「Σっおうっ!もちろんだっ!」

いやそこ違うでしょう色々と。

笑顔で止まるサク氏。こうも多すぎるとどこから突っ込めば良いのか分からない。

「……スイカ持ってきたノカ。」
「はい。」

何事も無かったかのように向けられた質問にサクは気を取り直して頷いた。
ヒュウガの手にある球体の果物は緑に黒い筋を加えた色合いで、熱い太陽を反射し滑らかな光沢を放っている

……二人は少し思巡し始めた

場所は海
季節は炎天下

最寄りとは言え、ほぼ半日をかけて徒歩で来たのだ
これが冷えているとは思えず、ぬるい果物は正直微妙

「……冷やすカ。」
「……どこで冷やしましょう。」
「そこまで考えてなかったぞ。」
「お任せ…と言うことで。」
「ディスにお任せだっ!」

超良い笑顔×2

「人任せカッ!(笑」

正しくは獣任せ。

そして、数分後

「……コレで良いダロ。」
「…器用ですね。」

近くの森へ入り草の弦を編み作った網でスイカを包むと清流に垂らす。夏でも木陰の清流は冷たい。水音がなかなかに涼しげだ。

「一刻もスれバ食べれるナ。」
「楽しみだなっ♪」

そのまま談笑しながら砂浜に出るのだが、何故かディスとヒュウガの足は木陰で止まってしまう。

「お二人ともどうしましたか?」

二人の後ろに居たサクは彼らの肩越しに砂浜を見る。特に変化の無い普通の砂浜だ。珊瑚が砕けた白い砂浜が光を反射して少し眩しい程度である。

「?」
「ヒュー、先にドウダ?」
「いやいや、ディスこそお先にだ。」
「??」
「遠慮スるナって。ナ?」

5分経過
いい加減痺れを切らしたサクは二人の背を同時に押した。

「………おふたりでどうぞ。(笑顔」
「・・・・・・・ァ・・・・」
「…………あ…・・・・・」



「「熱ッゥ――――――ッッ!!!!!」」

青い空
白い砂浜
黄色い太陽

猛然と海へダッシュする二人の背中

「綺麗ですねぇ……。」

のほほんと呟いたサク

あなたのお腹は真っ黒デス。
  • 2015.04.26 Sunday
  • 11:53
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